krishnablue 通算4枚目のアルバム『Breath』が完成した。
前作『HIKARI』を制作してた頃には既にコロナ禍でライブ企画が延期になったり中止になったり…リリース後の発売記念ライブすら出来ないまま、krishnablueとしてはライブ活動を控え、作品作りに専念しようと決断した。前作リリースから一本もライブをやらずに今回の『Breath」をリリースした形だ。
ライブをやらずに密かに息を潜めての創作活動…
息の詰まるような閉塞感…
そんな中から何か新しい息吹は生まれないか…
そんな事を考えながら制作を進めてたので『Breath』というタイトルに。
実際の制作も前作までとは違う方法を模索した。極力自分達だけで作ろうと各自セルフレコーディングをしたり、ミックスはベースの八田氏が担当した。今後どんな形で作品作りをしていくにしても、この経験がプラスになると確信してる。
八田信有 Twitterより
では恒例の全曲セルフ解説。
1. breath of earth
(music : Yukino)
ずっとAUTO-MODで活動を共にしたSeliaをゲストコーラスに迎えたインストナンバー。デモの段階ではサンプリングボイスを使ってたけど、ミックス直前に急遽Seliaに歌って貰う事に。クラシカルな発声法のSeliaに敢えてビブラートを抑えて貰ったり、不協和音ありきのハーモニーをつけて貰ったりした。
2. パレード
(Words : 岸根 光 / Music : 岸根 光)
珍しくファズやディストーションを多用したバッキングやSustiniacの擬似フィードバックを担当。ギターソロやアコギは岸根氏。ちなみにdisk unionのオリジナル特典は、この曲をTAN氏 (PLUS+FACTOR)がリミックスした音源で、原曲の長さを遥かに超える聴きごたえのあるミックスとなってる。
Yukino Instagramより
3. butterfly is in love
(Words : 岸根 光 / Music : 八田信有)
八田氏のデモを聴いて真っ先に入れたかったのはギターよりもシロフォンやマリンバ系の音だったので、そのイメージでギターアレンジを進めた。HAUNTED HOUSEの予約特典は岸根氏によるこの曲のリミックス音源となっている。こちらもオススメ。
▶HAUNTED HOUSE 通販
4. wandering days
(Words : 岸根 光 / Music : Yukino)
自分の曲は前作に引き続き明るめ。今までのバンドで暗い曲ばかりだった反動もあるかもしれないけど、暗闇から抜け出そうとする希望みたいなものを音で表わしたかった。今回ギターのサスティーン系の音は殆どSustiniacによるもので、E-BOWを使ったのはこの曲のみ。
Yukino Instagramより
5. 迷いの森
(Words : 岸根 光 / Music : 岸根 光 )
アレンジも録音もミックスも…おそらく今回のアルバムで最もシンプルだった曲。個人的に、どちらかと言えば過剰にダビングしちゃうタイプだけど、今後はこういう一発録りでいけるような曲もやっていきたい。
EBY Twitterより
6. 残像
(Words : 岸根 光 / Music : 八田信有)
八田氏の曲のギターを弾く上で最も重点を置いてるのはコードのボイシングで、空間系エフェクトだけじゃなく浮遊感を大切にしてる。とはいえ好き放題弾かせて貰った。
八田信有 Twitterより
7. breath of birth
(Words : 岸根 光 / Music : 岸根 光
リモートでのプリプロ故に各メンバーのイメージにバラつきがあり、結果不思議な雰囲気のアレンジに仕上がったと思われる曲。おそらくミックスも一番大変だったかもしれない。ライブではアレンジを変えてやるのもありかな?アルバムラストは岸根氏のしっとり系の歌で終わるのがkrishnablueの定番になりつつある。
岸根 光 Twitterより
マスタリングは前作のミックスも担当してくれたPLUS+FACTORのTAN氏。
▶PLUS+FACTOR Studio